東北食材ご紹介・宮城の牡蠣のルーツを探る!
こんにちは、東北の旬のメッセンジャーにしきです。
食堂では提供が難しい食材ですが、宮城の名物としては外せない牡蠣。
あらためてどうやって牡蠣は育ち、出荷されているのか?ルーツを探るべく、レポートします。
今回は東松島にある和がきさんにお邪魔して、実際に漁船に乗って体験してきました!
松島湾ならではの内湾と沖の水深の高低や潮の満ち引きを活かし、養殖は3段階に分け、場所を移しながら行なわれています。
第一段階は、竹で作った杭にほたての貝殻を吊り下げて牡蠣の赤ちゃん(幼生)を育てていきます。(なんとこの杭は3年ほどで手作業で作り替えているとか・・)牡蠣には固い物に付着して成長する性質があるため、ほたて貝の貝殻が使用されています。
1つの針金につける貝殻の枚数も決まっており、一枚ずつ手作業で針金につけています。本当に手間のかかっている作業です・・
潮の満ち引きで水中に浸かったり、空気に触れる時間を持つことで強い牡蠣に育てていきます。
また船で移動して次の場所へ。牡蠣のつけた縄を等間隔に吊り下げた棚があります。
(案内下さった代表の阿部さん)
こちらもまた手作業でほたて貝を縄につけて、満潮の時は棚に上がって縄を一つずつつけていきます。
矢印が牡蠣の稚貝です。ほたて貝にびっしりくっついています。まだまだ大きくなり、最終的にはほたて貝が重みで割れてしまうそうです。
三段階は水面にブイが並んでおり、その下に縄が先ほどの長さの倍になって、水面下で育っていきます。
1年以上かけてじっくり育つ牡蠣にたくさんの手間がかけられていることを知り、驚きました。また、宮城松島の気候や地形から生まれた牡蠣の種は全国・世界に出荷され、まさしく牡蠣のルーツといえる場所に誇りを感じました。
思いのつまった牡蠣はとっても濃く、美味でした・・
今回のレポートは以上です!